Oishiine!!便り
2022/08/24

【ねぶたレポ!完結編】青森ねぶた祭「マルハニチロ侫武多会」3年ぶりに出陣!

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こんにちは!マルハニチロ担当者イワタン&コバタンです。

東北の夏を彩る「青森ねぶた祭」が、2022年8月2日(火)~8月7日(日)の6日間にわたり開催されました。まずは、迫力満点のマルハニチロねぶたをご覧ください!

マルハニチロ侫武多会(ねぶたかい)3年分の想いをのせて、54回目の出陣

◆豪傑 武松 猛虎退治(ごうけつぶしょうもうこたいじ)

▲“ねぶた見せ(お辞儀)”や回転をしながら練り歩きます
※動画再生時には音声が流れますので、音量にご注意ください。

青森県では、マルハニチロの主力缶詰商品「月花さば水煮」や「さば水煮」、ホタテ缶などを生産するマルハニチロ北日本青森工場が1952年から操業しています。
今年で54回目の出陣となったマルハニチロ侫武多会は、1953年(昭和28年)に「大洋漁業ねぶた会」として初出陣しました。

現在は、マルハニチロ、マルハニチロ北日本、青森魚類、青森冷凍、丸大堀内の計5社で運営されています。コロナ禍の影響で2020年、2021年は史上初の中止となり、2022年は3年ぶりの開催でした。

今年の題材は水滸伝の一場面、「豪傑 武松 猛虎退治(ごうけつ ぶしょう もうこたいじ)」。武松が、景陽岡(けいようこう)という峠で人食い虎を倒すシーンを表現しています。超人的な力で強敵に立ち向かう勇姿に、コロナ禍の憂いを払い、平和な日常が続くことを願う気持ちが込められています。


▲ねぶた前面:割れた竹、砕かれた石碑、血しぶきを浴びた武松、雄たけびをあげる虎の様子が表現されています


▲ねぶた送り絵(後ろの面):虎を退治した後の平和な世界が表現されています。パンダのねぶたは初とのこと

▲「マルハニチロ侫武多会囃子方 海鳴(ねぶたかいはやしかた うみなり)」のみなさんが、ねぶた祭を盛り上げます
※動画再生時には音声が流れますので、音量にご注意ください。

▲「跳ね人(はねと)」と呼ばれる踊り子の面々へ沿道の観光客や地元の方々からも「ラッセーラー!ラッセーラー!」と声がかかります
※動画再生時には音声が流れますので、音量にご注意ください。

ねぶた師 手塚茂樹さんの想い

2014年、マルハニチロ侫武多会「雷神」でデビューしたねぶた師の手塚茂樹さん。手塚さんが制作する迫力満点のねぶたは、見る人の目を惹きつけます。手塚さんに、3年ぶりのねぶた出陣について想いを伺いました。


▲青森営業所 栗原所長(写真左)、ねぶた師 手塚茂樹さん(写真右)

――ねぶたについて、特にこだわった点を教えてください。

揺れる葉、割れた竹、トラの雄たけびなど、見る人が場面の音まで感じてもらいたいという想いで制作しました。
特に、コロナ禍でねぶた祭が中止になり、制作が一時的にストップした時にそよぐ葉を追加することを思いつき、ねぶたが動くと葉も動くように工夫しました。竹がバキバキと折れる時、葉が舞う戦いの音を感じてもらいたいという想いからです。


▲そよぐ葉。針金で固定されている為、ねぶたの動きとともに葉も本物の竹のように揺れ動く

あと1つエピソードがありまして。武松の胸元が血しぶきを浴びているでしょう。あれは元々なかったものなんですが、8月2日の初日に運行中、雨が降ってきてしまったんですね。そのせいで着物の赤が雨で流れて、血しぶきのようについてしまったんです。私はこれはもう神様がそうしたと思って、翌日あえて直さなかったんです。


▲武松の胸元に注目。自然の雨で偶然できた血しぶきが、作品の深みをより増していく

――3年ぶりに開催されたねぶた祭への想いを改めて教えてください。

コロナ禍でねぶた祭が史上初の中止となり、平和な状況は当たり前でないということ、そしてその「当たり前」がいかに大切なことかを改めて感じた期間でした。そういったことも受け止めながら、再び中止にならないように願いを込めて制作に携わりました。ねぶた祭は市民のみなさんにとってなくてはならないもので、祭を中心に一年ができています。3年ぶりに開催できて本当に嬉しく思います。

願いとともにまた来年へ

祭りの終わりと共にねぶたは解体されます。少し寂しいですが、来年にむけてのはじまりでもあります。


▲ねぶた解体の様子


▲解体されたねぶたの一部はランプに加工されます。こちらは平成28年50回目マルハニチロ侫武多会のねぶた「海神と山幸彦(わだつみとやまさちひこ)」の一部です

ねぶたの責任者をつとめたマルハニチロ青森営業所 栗原所長のメッセージを紹介します。


▲青森営業所 栗原所長

多くの方の協力のおかげで令和四年のねぶた運行を無事終えることができました。ありがとうございます。ねぶたの解体も終わり、お盆明けから令和5年55回目の出陣に向け、準備が始まりました。来年もご声援の程、どうぞよろしくお願いいたします。

マルハニチログループ従業員、地元青森の方々、お祭に関わるたくさんの人の想いを乗せて、3年ぶりの復活を果たした青森ねぶた祭。今年のねぶたに込められた、コロナ禍の憂いを払い、平和な日常が続くことを願う気持ちは、来年のお祭にも繋がれてゆきます。

いかがでしたか?Oishiine!!便りに加え、フォトレポでもねぶたレポをお届けしています。

合わせてご覧くださいね♪
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